2017年 04月 07日
スタッフがその思いのままにゲキ×シネ『乱鶯』の見所を紹介して行くこのコーナー。
第五回《キャスト編その5》では、舞台をビシっと引き締めてくれたベテランのお二人、 小橋貞右衛門を演じた山本 亨さんと、 黒部源四郎を演じた大谷亮介さんをご紹介します! ■十三郎の命を救った恩人・山本亨さんが魅せる義と情! ![]() 政府の要職にありながら、十三郎の人となりからお白州に引き出すことなく、強く足を洗うことを進めるその姿は正に義と情の人。思わず十三郎が深々と頭を下げるのも、わかろうと言うものです。 大東さんとは親子関係を演じられていますが、唯一残念なのが、このお二人が直接やりとりシーンが無かったこと! 酸いも甘いも噛み分けた“大人”な貞右衛門(山本さん)と、あちこち衝突しながらも自ら道を邁進する勝之助(大東さん)のやりとりは、きっと観ていて楽しかったろうな!と思います。 個人的な見所は、やはり↑の十三郎を諭すシーン。 立ち去る時の「これっきりだぞ」というセリフがカッコイイんです! ■表と裏の顔を併せ持つ役人・その老獪さと色気が光る大谷亮介さん! ![]() これが悪いやつなんです!なんですが……何故でしょう、どこか色気があり、魅力的です。 十三郎を捕らえるため、その子分に裏切りをさせたかと思えば、そのように盗人に繋がるのも「必要悪」だと割り切ってみせる、ある種の“覚悟をもった悪”とも言えるこの黒部。 『乱鶯』という作品で、動の敵役が<火縄の砂吉(橋本じゅん)>だとすれば、大谷さん演じる黒部は正に静の敵役。 悪役然としたセリフ等は少ないのですが、だからこそ、その凄みを感じ、今回『乱鶯』を“ビターな味わい”にしている立役者とも言えます。 私の好きなシーンは↑の写真の場面。 これ、気づいているの!?どうなの!?とハラハラするのです。 さて、今回はここまで。 次は、キャスト編最終回!新感線の劇団員たちをご紹介です! ○お知らせ 4月11日(火)に新宿バルト9にて大東駿介さんが登壇されるイベント&特別先行上映が開催。 ただ今新感線バルト9の公式サイトでは、先売り券が販売中です! 詳しくはこちら↓ ![]() 「新宿バルト9」10周年記念 ゲキ×シネ最新作『乱鶯』 劇団☆新感線VAC会員限定 先行上映イベント開催決定! ◎ゲキ×シネ最新作『乱鶯』4月15日(土)より全国公開! →詳しくはゲキ×シネ公式サイトへ ▲
by geki-cine
| 2017-04-07 15:32
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2017年 04月 04日
スタッフが自由にゲキ×シネ『乱鶯』の心惹かれたとこを紹介して行くこのコーナー。
第四回の《キャスト編その4》更新! 今回取り上げるのは、女中・おりつを演じた清水くるみさん! ■舞台は二度目!無垢で可憐な少女役を熱演! ![]() これが舞台二作目の出演になりますが、その初々しさ、可憐さは、重厚になりがちな作品の中で、観ていて思わずホッとしてしまう清涼感にあふれています。 それでいて、江戸っ子らしいチャキチャキした部分や容量の良さ等も垣間見え、清水さん、とてもこの役に合っているな!と思いました。 ![]() 物語の軸の一つに、古田新太さん演じる<十三郎>と稲森いずみさん演じる<お加代>二人の関係があるとすれば、もう一つの軸とも言えるのが大東駿介さん演じる<勝之助>と、この清水さん演じる<おりつ>の関係。 十三郎×お加代がある程度、酸いも甘いも噛み分けた大人な二人の関係なのに対して、勝之助×おりつの関係はちょっとむず痒いような、そんな爽やかさに溢れています。 だからこそ、終盤のおりつの絶叫には、とても心を打たれてしまいます。 ※ネタバレになりそうなのでこの辺で。 個人的な名シーンは、↑の二枚目の写真のシーン。 清水さんのしてやったり!という顔、良いですよね! こういう表情がアップで観られるのも、ゲキ×シネの良いところではないでしょうか。 それでは今回はここまで。 次は、物語をグッと引き締めたベテラン、山本亨さんと大谷亮介さんの魅力に迫ります! さて。 4月11日(火)に新宿バルト9にて大東駿介さんが登壇されるイベント&特別先行上映が開催。VACでのチケット販売は4月5日(水)23:59までです! 詳しくはこちら↓ ![]() 「新宿バルト9」10周年記念 ゲキ×シネ最新作『乱鶯』 劇団☆新感線VAC会員限定 先行上映イベント開催決定! ◎ゲキ×シネ最新作『乱鶯』4月15日(土)より全国公開! →詳しくはゲキ×シネ公式サイトへ ▲
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| 2017-04-04 17:11
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2017年 03月 31日
さて!スタッフが勝手にゲキ×シネ『乱鶯』の好きなとこを紹介して行くこのコーナー。
第三回となる今回は《キャスト編その3》。 取り上げるのは、若侍・小橋勝之助を演じた大東駿介さん! ■凛々しくも愛嬌のある愛さずにいられない若侍! ![]() 真面目で一本気なんですが、でも実は天然でちょっと抜けていて思い込みも激しい。 登場した時から“無駄に姿勢が良いな!”と思っていたら、どんどんそれがネタになるという、弾けっぷり ![]() その大東さん、マゲ姿がとても似合います! 身長もあり、スタイルも良く、目鼻立ちもくっきりしているという完璧な姿で、若侍としての振る舞いだけでなくコミカルな演技も秀逸。 そう言えば『港町純情オセロ』の時の“オカマの舎弟”役もド嵌っていたし、演技の幅が広いですね! 個人的の名シーンは、やはり終盤の大立ち回り。 剣の腕前は決して強くはないのですが、心の強さだけはしっかりと伝わる、そんな心に響くシーンでした。 これはぜひ映画館の大スクリーンで観てほしいです! それでは今回はここまで。 次は、可憐な姿で観客を魅了した清水くるみさんの魅力に迫ります! ちなみに! 今回ご紹介した大東駿介さんが登壇されるイベントが4/11に新宿バルト9で開催されます! ただ今チケット発売中です!詳しくはこちら↓ ![]() 「新宿バルト9」10周年記念 ゲキ×シネ最新作『乱鶯』 劇団☆新感線VAC会員限定 先行上映イベント開催決定! ◎ゲキ×シネ最新作『乱鶯』4月15日(土)より全国公開! →詳しくはゲキ×シネ公式サイトへ ▲
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| 2017-03-31 16:00
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2017年 03月 29日
スタッフが勝手にゲキ×シネ『乱鶯』の魅力を紹介して行くこのコーナー。
第ニ回は《キャスト編その2》。 取り上げるのは、お加代を演じた稲森いずみさん! ■気っ風の良さと可憐さを併せ持つ居酒屋の女亭主 ![]() というのが、舞台版『乱鶯』で稲森さんを拝見した時の感想。 スラリとしたスタイルの良さと、美しい立ち姿が、とても映えるんです。 和装と言えば、東京国際映画祭のレッドカーペットの時もステキなお着物でしたね! ![]() 今回、稲森さんが演じられたお加代という役は、古田さん演じる十三郎を気質の世界に繋ぎ止めるいわば重し。 足を洗った十三郎が、それでも過去に引きずられそうになる時に、ある時はビシっと、またある時は切なげにそれを諌めるのですが、その塩梅がとても良くて、男性だけじゃなく女性の観客も大いに魅了いたしました。 稲森さんと言えば、『蛮幽鬼』で魅せた弱々しいお嬢様が強い女王へと生まれ変わる圧巻の様をまず思い浮かべますが、今回の江戸っ子らしいチャキチャキさと可憐さ、そして十三郎を陰日向無く支える真摯な姿もとても似合っています! そして、古田さん演じる十三郎と、稲森さん演じるお加代の“大人な関係”がとてもイイんです! 個人的な名シーンは、なかなか帰らない十三郎を待ちわびて、店先でぼうっとしてしまう場面。ふとアップになった時のお加代のせつない表情は必見ですよ! ![]() それでは今回はここまで。 次は、誰もが愛さずにはいられない名物キャラを演じた大東駿介さんの魅力に迫ります! そして! その大東駿介さんが登壇されるイベントの開催が決定! ただ今チケット発売中です! 詳しくはこちら↓ ![]() 「新宿バルト9」10周年記念 ゲキ×シネ最新作『乱鶯』 劇団☆新感線VAC会員限定 先行上映イベント開催決定! ◎ゲキ×シネ最新作『乱鶯』4月15日(土)より全国公開! →詳しくはゲキ×シネ公式サイトへ ▲
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| 2017-03-29 15:16
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2017年 03月 28日
いよいよ公開まで一ヶ月を切った、ゲキ×シネ最新作『乱鶯』!
我らゲキ×シネスタッフは、一足先に試写にて本作を体験してまいりました。 大スクリーンで見る『乱鶯』は、「新感線が挑む本格派時代劇」の名に恥じない、とても濃密&上質な作品でした! この感動を少しでも皆さんにお伝えすべく、本日から数回に渡ってゲキ×シネ『乱鶯』の魅力を紹介して行きたいと思いますので、よろしくお願いいたします! まず記念すべき第一回は《キャスト編その1》。 もちろん取り上げるのは、我らが古田新太さん! ■強さと弱さ、残忍さと優しさを併せ持つ元大盗賊! ![]() 今回の古田さんは、とにかく色っぽい。 その色っぽさは、ある意味人間らしさと言い換えても良いかもしれません。 過去の主演作、特にゲキ×シネになっている作品では、強さを持ちながらも飄々としている、まさに“これぞヒーロー”的な役だったり(「五右衛門ロック」の石川五右衛門や「髑髏城の七人」の捨之介)、逆にそのヒーローに対する悪(「シレンとラギ」のキョウゴク)だったりと、超絶したキャラクターを演じることの多かった古田さん。 それがこの『乱鶯』では、そういった強さや悪さを持ちながらも、弱さや優しさも見せる、とても人間味溢れる十三郎を熱演されています。 その相反する“顔”が、本当に色っぽい! 稲森いずみさん演じるお加代とのどこか思いを秘めた語り合いや、大東駿介さん演じる勝之助との丁々発止のやりとりがあると思えば、橋本じゅんさん演じる盗賊・火縄の砂吉との腹の探り合いのような会話等、ゲキ×シネならではのアップやカメラワークで、よりその心情が伝わって来ます。 立ち回り(殺陣シーン)も迫力満点なのはもちろんですが、古田さんの表情を見ていると、冒頭の“大盗賊”としての立ち回りと、後半の恩返しの為に振るう刀の振り方は、やはりどこか違って見えるのだから、不思議なものです。 ![]() 一緒に試写を見たスタッフとは「目かな?」「目だね」等と感想が出たくらい、今回の古田さんの表情は必見。 こいういう風に楽しめるのも、ゲキ×シネならではではないでしょうか。 ちなみに。 個人的には、粟根まことさん演じる居酒屋の亭主・勘助とのやりとりが好き。 心を許したり好きになった人には、どんどん扱いがぞんざいになっていく十三郎のツンデレ?具合が良く出ていると思うのですが、いかがですかね? 皆さん、是非感想をお聞かせください! というわけで、今回はここまで。 次は、男性も女性もメロメロにした、稲森いずみさんの魅力を沢山語ります! ![]() 「新宿バルト9」10周年記念 ゲキ×シネ最新作『乱鶯』 劇団☆新感線VAC会員限定 先行上映イベント開催決定! ▲
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| 2017-03-28 12:07
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2010年 10月 05日
みなさま、こんにちは。
上映スタッフの長谷川です。 とうとう全国ロードショーしたゲキ×シネ『蛮幽鬼』。 初日、新宿バルト9では、上川さん、山内さんの舞台挨拶が行われ、 大いに盛り上がりました! これまで、数回に渡ってお伝えして参りました、 スタッフの独断と偏見(!?)による ゲキ×シネ『蛮幽鬼』の魅力紹介。 なんと、早いもので今回で第5回目。 そして、最終回です! ラストは、やっぱりゲキ×シネですから 「映像ならではの魅力」についてご紹介したいと思います! なんと言っても、やっぱり・・・ ![]() 表情のアップ! 銀座・東劇で行われた「ゲキ×シネプロデューサートークショー!」では、 司会の伊藤さとりさんもその迫力に驚かれ、プロデューサーの金沢も 熱い思いを語っております。 表情がアップということは、もちろん汗までアップです。 完成披露試写のときは、上川さんの汗で大盛り上がりでしたが(笑) 本当にゲキ×シネが魅せる汗はただの汗ではないんですよ! と言っても、映像加工処理をしてるとかCGで足してるなんてことはなく、 全部生汗です(笑) やっぱり、生のお芝居をそのまま収録してるわけですから、 役者さんの全身全霊の気合いと、 お客様と共有しているライブという空間が織り成す熱気のせいか 汗だくで例えメイクが崩れてても、その躍動感がビシビシ伝わってきます。 そして、本当にダイナミックな展開に切ないシーン満載なんですね。 そんなシーンで魅せる各キャラクターの表情は、 とにかく美しい。。。 ![]() それが、復讐に満ち満ちた怒りの形相であれ、 人を騙しているシーンであれ、悔しさに悶えるシーンであれ・・・。 とにかくそれは美しいんです。 ![]() ドラマや映画のよさとはまた違う迫力。 この新感覚は、なんなんでしょうねー(笑) きっと舞台空間に流れる、瞬間・瞬間を凝縮して映像に 収めているからこそ感じられる感動なのではないか、と思うのです。 映像を駆使し、作品の臨場感、表情すらも共有できるかのような一体感で、 各キャラクターの存在感を存分に味あわせてくれるゲキ×シネ。 これからご鑑賞予定の皆様は、是非第1回目から読み返して頂いて、 我々スタッフの独断と偏見っぷりをたっぷりご堪能の上、 ご鑑賞頂ければ幸いです(笑) スタッフ一同、作品への愛を皆さんと分かち合えれば これほど嬉しいことはございません! ▲
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| 2010-10-05 19:18
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2010年 09月 29日
皆さま、こんにちは。
上映スタッフの木南です。 ゲキ×シネ『蛮幽鬼』の魅力をお伝えするこの企画、 早くも4回目となりました! すでに沢山の魅力を上映スタッフが語っておりますが、まだまだあります、 『蛮幽鬼』の魅力。 ありすぎて困ってしまうほどです(笑) 中でも、私のイチオシポイントは…登場人物です!! 個性溢れるキャラクターたちは、観終わってからも心の中に残り続けます。 土門(上川隆也)・サジ(堺雅人)・美古都(稲森いずみ)・刀衣(早乙女太一) はもちろん、彼らを取り巻く登場人物ひとりひとりがとっても魅力的なんです! もちろん、その魅力は個々の性格だけでなく、互いの関係も含めてのものです。 例えば、土門とサジ。 この二人は監獄島で初めて出会うのですが、その出会いは偶然でありながらも、運命的です。 また、土門とペナン(高田聖子)の出会いも、神様が土門という男のために遣わしたとしか思えない展開に…。 そういった様々な出会いから新しく築かれていく関係もあれば、古くから結ばれている固い絆の土門と蔵人(山本 亨)。 自分の生き様を変えてまでも相手も守ることを誓う刀衣と、それを信頼する美古都。 そして、誰よりも熱い想いで繋がっている土門と美古都… その中でも、私がたまらなく好きな関係が、千葉哲也さん演じる京兼惜春(きょうがね せきしゅん)と、山本カナコさん演じる丹色(にしき)です。 ![]() 丹色は、惜春の優秀な密偵です。 惜春を尊敬し、絶対の忠誠を誓っているであろう丹色。 そして、その尊敬の中には、愛も含んでいるに違いない丹色は、惜春のためなら何でもする覚悟で、命がけでその使命を果たします。 ところが、いくら優秀な丹色でも、時には怪我をしてしまいます。 しかも、自分以外にも惜春の元から密偵が遣わされており、その密偵が丹色を救います。 その状況は、おそらく丹色にとっては屈辱的であり、同時に激しい嫉妬を感じてしまいます。 そんな丹色の嫉妬心を汲み取った惜春は、怪我をした丹色を大事に大事に扱い、直属の密偵としてどれだけ信頼しているかを丹色に伝えます。 もし、こんな上司がいたら、一生付いていきます! …なんて思わず考えてしまいました。 いや、もう上司じゃなくて、結婚相手として考えたいくらいです。 ところが、この惜春、恐ろしいほどに非常に計算高く、惜春という存在が無ければ、『蛮幽鬼』という作品は成り立たなかったのではないだろうかというほどの、重要人物なのです! どのような意味での重要人物なのかは、映画館でご確認くださいね。 誰一人として欠けていては物語が成立しない。 登場人物の一人一人が抱える過去、そして影。 それらをじっくりと味わいながら観ていると、もう一度、またもう一度と、何度も観たくなる作品です! ▲
by geki-cine
| 2010-09-29 12:21
| 作品の魅力-蛮幽鬼
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2010年 09月 22日
こんにちは。上映スタッフの森脇です。
連載を続けている上演スタッフによる ゲキ×シネ蛮幽鬼の魅力のコーナーですが、 今回は、バナーにもなっている4人の俳優さんたちの 「目のお芝居」に注目です。 みなさんは舞台をかぶりつき、 つまり最前列で観たことがありますか? かぶりつき、しかもセンター付近でお芝居を見ると、 役者さんたちの強烈な眼力に圧倒されるのですが、 そううまくチケットが取れるわけでもないので、 これはなかなか貴重な体験です。 その点、ゲキ×シネというのは、 性能が高めのカメラを使っているので、 かなり、表情にズームアップすることができるんですね。 だから、強烈な眼力を 大スクリーンでガツンと受け止めることができます。 これが結構効きます。稲森さんの瞳にドキドキしてしまいます。 ![]() 普通の映画でも、ズームアップ出来るし、 役者さんも真剣なまなざしをしているはずなんですが、 どうも、ゲキ×シネの眼力は尋常じゃない気がするんですね。 もしかしたら、それは、 演劇の舞台はノンストップでつながっていくもので、 俳優さんの気持ちが連続しているから、なのかもしれません。 もしくは、遠くの客席に座っているお客さんにも 精一杯届けようとしているから、なのかもしれません。 4人ともそれぞれに、魅力的な目のお芝居をされているんですが、 中でも上川さんの眼力は強烈です。 なにしろ恨みがこもっているので、 スクリーンからビシビシ伝わってきます。 結構体力を奪われる体験ができますよ。 ![]() そんな見るために熱い気合いが必要なゲキ×シネ蛮幽鬼ですが、 僕の中での心のオアシスは、村木仁さんの演じる「牛」です。 一幕中盤に登場するのですが、 ピリピリしたムードが立ち込めてくるストーリー展開の中にあって、 ひとり、のどかな空気を発しています。 また、この牛がなにか葉っぱのようなものを 口にくわえてモグモグやっているんですが、 これが気になってしょうがないんです。 しかも、落とすことなく舌の上を転がすように もてあそんでいるんですね。一体、どうやっているんでしょうか? 以前、舞台スタッフの方に聞いてみたら、 「どうやら、反芻(はんすう)を表現しているらしい」 とのことでした。秀逸です。 ということで、僕からは 「強烈な眼力」と「牛の反芻」をオススメします! ※ただし、反芻に注目しすぎると話の本筋が 追えなくなる可能性がありますのでご注意ください。 大事なシーンなので。 ▲
by geki-cine
| 2010-09-22 13:12
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2010年 09月 14日
皆さま、こんにちは。
上映スタッフの山谷です。 関口に続きまして、魅力紹介第2回は・・・ 「ストーリー」について。 遠い昔。 ようやくひとつの政権で統治され始めた島国・鳳来(ほうらい)の国にまつわる物語。 無実の罪で監獄島に幽閉された《伊達土門(だてのどもん)》<上川隆也>。 10年の歳月が流れてもなお、濡れ衣を着せた者たちへの復讐を生きる糧にしている。 監獄島の奥深くに捕らえられていた《サジと名乗る男》<堺雅人>の力を得て脱獄、 復讐への道を着実に歩む土門の前に立ちはだかったのは、 かつて将来を誓った女、《美古都(みこと)》<稲森いずみ>だった――。 本作『蛮幽鬼』は、アレクサンドル・デュマ作の『モンテクリスト伯』(巖窟王) がモチーフになっている復讐劇。 終わることのない復讐をめぐる人間ドラマを中島かずきさんが壮大に描いた 本作は、観る者を幽玄の彼方へ連れ込みます。 今までの新感線作品の主人公は「ぶれないヒーロー」が多かったですが、 今回の主人公・土門は「ぶれるし揺れる」。 でもそれがより人間っぽく、人間の愚かしさ、愛おしさみたいなものが 伝わる作品になっていると思います。 簡単に復讐劇と言ってしまうともどかしさを感じるくらい、 人間ドラマとして観ている者の心を揺さぶる作品になっています。 ![]() また、改めて舞台の“嘘”のオモシロさを痛感する作品だと思います。 舞台ってそのものが大きな“嘘”の世界ですが、 その舞台上で、生身の人間による芝居が3時間ノンストップで繰り広げられと、 その“嘘”の世界に紛れもない“リアル”が生まれるのです。 映画やドラマと違い、登場人物の感情が途切れない。 3時間その世界に生き続ける役者の熱・思い・力を感じます。 ゲキ×シネでも、舞台上で作られた芝居をそのまま映像化し、 可能な限りその“リアル”さを映画館で体験してもらえるよう、気を配っています。 その甲斐あってか、演出のいのうえさんも 「下手したらそこらへんの時代劇映画より面白いと思う」と自負するほどの出来映え。 ぜひ『蛮幽鬼』の世界にどっぷり漬かりに映画館にお越し下さい!! ちなみに・・・ 【伊達土門(だてのどもん)】という役名は、原作の役名【エドモンダンテス】 をもじっているのですね(笑) こんなネーミングの付け方からして、面白いと思いませんか(笑)? ▲
by geki-cine
| 2010-09-14 13:02
| 作品の魅力-蛮幽鬼
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2010年 09月 08日
みなさま、こんにちは。 上映スタッフの関口です。 これより数回に渡って、スタッフの独断と偏見(!?)による ゲキ×シネ『蛮幽鬼』の魅力をお伝えして参りたいと思いますので よろしくお願い致します。 さて、第1回目は、 「殺陣と音楽の魅力」 について ご紹介したいと思います。 劇団☆新感線といえば、殺陣と音楽が切っても切り離せませんが、 今回も殺陣の場面で音楽が効果的に使われています。 前半は、アップテンポの曲にのせての激しい立ち回りが多く 長髪のかっこいい男子同士・早乙女 vs 堺 &上川 が戦う場面では、 特に効果的に使用されています。 早乙女太一さん演じる【刀衣】の舞うような殺陣! 軽やかでありながらキレのある動きは必見です。 堺 雅人さん演じる【サジ】は、口は笑っているのに目は笑っていないという ポーカーフェイスでの立ち回りはゾクッとします。 そして、上川隆也さん演じる【土門】のダイナミックな太刀さばき。 燃えるような目にも釘付けです。 音楽に合わせたゲキ×シネならではの画面の切り替えで、戦いが 終わった後も、しばらくは胸のドキドキが止まりません。 ![]() 後半は、前半とは対照的。 まるで、復讐心と【美古都(稲森いずみ)】への想いの間で揺れ動く 【土門(上川隆也)】の心を反映しているかのようで 殺陣の場面で流れる曲は切ない楽曲が多く ラストに向けて激しくなる戦いに反して胸が締めつけられるように 切なさでいっぱいになります。 ![]() 人それぞれ、殺陣の場面には強い想い入れがあると思いますが 音楽と融合した、ゲキ×シネならではのカット割りにも注目してみてください! そしてそして、見終った後、音楽が気になった方は サントラCDをゲットするのを忘れずに!! ※公開時に劇場でCDを販売する予定です。 一般の店頭では販売していないので、要チェックですよ!! ---------- ![]() <携帯版:蛮幽鬼×トラックバックキャンペーンはコチラ> ▲
by geki-cine
| 2010-09-08 14:25
| 作品の魅力-蛮幽鬼
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