ゲキ×シネ公式ブログ:作品の魅力-朧の森に棲む鬼
2012-07-03T11:26:21+09:00
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演劇×映像=新感覚エンターテインメント「ゲキ×シネ」のブログです。
Excite Blog
ゲキ×シネ『朧の森に棲む鬼』ヒストリー
http://gxcblog.exblog.jp/9215868/
2008-09-29T19:13:19+09:00
2012-07-03T11:26:21+09:00
2008-09-29T19:13:59+09:00
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作品の魅力-朧の森に棲む鬼
上映スタッフのタカハシです。
長かったゲキ×シネ ツアー2008も、間もなく終わりが見えてきました。
これだけ、ゲキ×シネ作品をまとめて観られる機会はなかなかありませんから、
まだご覧になってない作品のある方は、お見逃しのないようご注意下さい!
ちなみに私は、久々に『アカドクロ』を映画館で観ようと思っていたのですけれど
も、丸の内TOEI2では観ることができませんでしたので、休日に舞浜へ行き、
『アカドクロ』とショッピングを楽しんでこようと計画中です。
さて、本題です。『朧の森に棲む鬼』のヒストリーを紹介いたします。
と、言いましても、他の作品に比べて、皆様のご記憶にも新しい事かと思います。
これからご紹介するヒストリーを読みながら、みなさんの思い出が蘇ってくると嬉
しいです。
『朧の森に棲む鬼』の公開は2007年10月6日。丁度、一年前です。
『朧…』は、今までのゲキ×シネとは違った、新しい一歩を踏み出した作品です。
今までの上映は全て、日時指定・全席指定のチケットを販売していましたが、
『朧…』からは、日時指定なし・全国共通前売り券という形での販売を始めまし
た。このことにより、今までよりも気軽に前売り券をご購入いただけるようになり
ました。更に前売り特典として、過去のゲキ×シネ作品の予告編が全て入った
予告編DVDも作りました。発売初日には劇場に列ができるほどご好評頂いて
スタッフ一同嬉しい悲鳴を上げておりました。
そして、全国一斉公開。
過去作品は、まずは東京で上映してから、全国各地で時期をずらしての上映でし
たが、『朧…』はなんと全国一斉公開! なんと、全国18都市にて一斉に公開!
北は北海道、南は鹿児島まで! スタッフも全国各地に飛び立ち、大忙しの秋と
なりました。
そのほかにも、初めて公式ブログを立ち上げたり、完成披露試写を行ったり、初日
舞台挨拶ではオボロ達のマスクをお客様全員にお配りして主演の市川染五郎さん
を驚かせたりと、書いても書いても書き終わりません!
当時を振り返ってみて、一番印象に残っている初日の舞台挨拶のことにもう少し詳
しく触れさせていただきます。
当日、市川染五郎さんにはナイショで、お客様全員にオボロの仮面をお配りし、染
五郎さんがステージに上がる際にお客様全員に仮面を着けていただき、会場を朧
の森にしました。ステージにお呼びする前に、こっそりと客席の皆さんに練習をして
いただき、いよいよ染五郎さんの入場です!
!?
っと、一瞬固まる染五郎さん。
そりゃあ、いきなり客席一面がオボロ達になっていれば、何事かと思いますよね。
染五郎さん、びっくりさせてしまってすみませんでしたm(>_<)m
更に、スペシャルゲストとして、染五郎さんが師匠と慕っている、劇団☆新感線の橋
本じゅんさんが登場し、笑いあり、感心あり、ため息(あまりにも染五郎さんが素敵
だったので…)もありの盛りだくさんの舞台挨拶となりました。
こうして、幕が開いた全国上映。翌日にはスタッフ全員が各地へ飛んで、お客様方か
ら直接コメントをいだだき、ブログにて各地のレポート形式で掲載しました。レポートを
作成する前に、スタッフ一同で各地の様子を報告し合い、お土産をつつきながら色々
と話をしたことを思い出します。
私は東京にて、各地でトラブルがあったときにすぐさま対応できるように、事務所で待
機していました。気分は秘密基地で待機している特撮ヒーローの助手でした。幸い、
大きなトラブルもなく、無事に全員から「本日はこれで終了します。」と報告を受けたと
きには、ホッっと胸をなでおろしたものです。
ヒストリーというよりも、段々と思い出話になりつつあるので、ちょっと軌道修正をします!
「演劇×映像」という新しいジャンルで、スタッフ一同必死にもがきながら、「一人でも多
くのお客様にゲキ×シネを観ていただきたい」と願って、試行錯誤してきました。映画館
で舞台を観る感覚をうまく伝えるには、どうしたら良いのだろうと。日時指定のチケットや、
1幕2幕の間に休憩を挟むことなど、通常の映画上映とは違う形で行ってきました。
けれども、全国一斉上映になることをきっかけに、前売り券の取り扱い方法が変わった
り、予告編をフィルムで焼いたりと、様々な事が少し映画に近づいたのが、『朧の森に棲
む鬼』というゲキ×シネ作品だと思っています。
ゲキ×シネという歴史の中では、ある意味転機だったのかもしれません。
ん?
でも、全作品必ず「新しい試み」ってあったような気がしてきました。
そうです。
毎回、必ず何か新しいことや、変化することと向き合い、切磋琢磨してきました。
振り返ると、まだ、たったの5作品です。試行錯誤するべきとことは沢山ありま
す。
そんな中、いよいよ続いて6作品目『五右衛門ロック』が決定しました。
まだまだ、未熟な点もあるとは思いますが、皆様に楽しいひと時を過ごしていただくた
めに、これからもスタッフ一同がんばってまいります!
思い出話も混ざってしまいましたが、『朧の森に棲む鬼』上映ヒストリーはいかがでし
たでしょうか。
今回の「ヒストリー」というテーマを最後に、全作品をそれぞれテーマに沿って魅力を
紹介するという、新しい試みのブログが終了します。
そうです、このブログは「ゲキ×シネ ツアー2008」における、ゲキ×シネの「新しい
試み」のひとつだったのです。
さてさて、次の『五右衛門ロック』では、どんな新しい試みがあるのか。また、どんな風
に変わることがあるのか。
どうぞ期待してお待ち下さい!
おっと、その前に、まだまだ続く「ゲキ×シネ ツアー2008」の『朧の森に棲む鬼』上映。
お見逃しのないように、予告編と上映情報をチェックしてくださいね!
●→まとめて読みたい方へ(『朧の森に棲む鬼』まとめ読み/ 全部まとめ読み)
●→上映情報
●→予告編
最後まで、お付き合いいただきありがとうございました。
『朧の森に棲む鬼』は、沢山の素敵な魅力がある作品です。
私の趣味全開の紹介が多くなってしまいましたが、『朧の森に棲む鬼』という作品の
魅力が皆さんにお伝えできていれば幸いです。
特に、イチノオオキミの魅力をお伝えできていれば、
本当に嬉しいです!
ありがとうございました!!]]>
友かライバルか
http://gxcblog.exblog.jp/8958216/
2008-09-01T16:44:00+09:00
2012-07-03T11:26:21+09:00
2008-09-01T16:45:22+09:00
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作品の魅力-朧の森に棲む鬼
上映スタッフのタカハシです。
いよいよ今週末から、ゲキ×シネ ツアー2008秋の陣(で、一体誰が言い出したんでしょうね)が始まります。
まずは、初めてゲキ×シネ上映を行った思い出の映画館「丸の内TOEI」です。
「1」と「2」の違いはあれど、非常に思い入れの深い映画館での上
映ですので、皆様ぜひぜひご来場ください。上映スケジュールはこちらです。
今週末から上映が始まりますが、『朧の森に棲む鬼』は最終週の上映です。
もう、待ちきれないのですが、ここで気持ちを落ち着けつつ、お題目の「この人
に注目っ!!」のお話をしたいと思います。
今回、『朧の森に棲む鬼』のブログを担当するにあたり、とにかく絶対にこの人
の事を書きたい!と、思っていたのが田山涼成さん演じるイチノオオキミです。
なんと、すでに2回もちょこっと書いています。
■「悪を極める」より
そして、田山涼成さん演じるイチノオオキミ。私はこのオオキミが大好きで、
こういう人と結婚したいと思ったことがあるほどです。
そこまで思ってしまうオオキミの魅力とは…いずれ書かせていただきますので、
今回はこの辺で。
■「悪役の名台詞」より
オオキミ(田山涼成さん)の…ああああ!やはりネタバレになる
ので言えません!ほかの上映スタッフのように、シーンを説明せ
ずに台詞だけ抜き出そうとしたのですが、もろにバレてしまいま
す…。
すでにご覧になってる皆さんへ、ちょっとヒントを出しますと…
二幕のオオキミとシキブのシーンでオオキミのシキブに対する愛
情がよぉくわかる、アノ台詞です。オオキミがシキブに「おまえ
は●●●だから…」という辺りの、アレです!
もう、こんな人に愛されたいって思わずにはいられません。
…私は、よっぽどオオキミが大好きなんですね(笑)。
というわけで、すでにオオキミの魅力はお伝えしているということで、
今回は今まであまり触れていなかった人物にスポットを当てたいと思います。
キンタ(阿部サダヲさん)や、シキブ(高田聖子さん)など、色々と考えた
のですが、第一回の「悪を極める」で触れていたり、他の回でもちょこちょ
こと名前が挙がっていますので、もっと思いきって、
今まで一言も触れていないけど大好きな
この人に…いや、この人たちに注目していただきたいと思います。
サダミツ(小須田康人さん)とウラベ(粟根まことさん)のオオキミに仕える
四天王の二人です。お互いのやり方をわかっているからこそ口をださずに傍観し
つつ、自分に火の粉が降りかからないようにうまく立ち振る舞う関係とでもいい
ましょうか。
ただの友でなく、ただのライバルでもない、四天王の内の二人だからこそ築いて
いる関係は、ちょっと変わっているけれど、そんな関係の二人をほんの少しうら
やましく思います。
サダミツとウラベがこしょこしょ話をしながら去るシーンは、公演中は毎回違う
台詞を言っていました。ゲキ×シネでは、どんな話をしながら去っているか、楽
しみにしながらご覧下さい!
本文を書き終わった今、読み直してみると、やっぱりオオキミを一押ししています
ね(笑)。私はよっぽどオオキミの事が好きなんだなぁと改めて実感しました。
というわけで、『朧の森に棲む鬼』をご覧になる時には、ぜひともサダミツ&ウ
ラベと、オオキミに注目していただきたいと思います!
●上映まで待ちきれない方は、こちらの予告編をどうぞ。
『朧の森に棲む鬼』予告編
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ひょっとして屋外ロケ??
http://gxcblog.exblog.jp/8819364/
2008-08-11T16:40:00+09:00
2012-07-03T11:26:21+09:00
2008-08-11T16:41:25+09:00
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作品の魅力-朧の森に棲む鬼
上映スタッフのタカハシです。
先週は、朧の森の滝のような雨がずいぶんと降りましたね。雨が降るとついつい
『朧の森に棲む鬼』を思い出してしまいます。
さて、今回の「活劇」見所は、いくつかありますが、私が個人的に好きなのは、
ライ(市川染五郎さん)が剣に操られる様です。
朧の森で、オボロたちから受け取り、ライの舌の根と繋がった剣がライを導い
ていくことがしばしばあります。その度に、どう見ても剣に操られているように
しか見えない剣さばきをします。己の意思とは無関係に剣が動き、人を斬ったり、
斬るのを止めたりと、まるで本当に剣が意思を持っているように見えてきます。
にも関わらず…というか、そのためにますます活劇シーンの緊張感が高まります。
操られる演技と、実際に殺陣を間違えることなく、しかも剣が意思を持っている
かのごとくに動かねばならないとても難しいシーンだと思いますが、染五郎さん
は見事に演じているのです。
一瞬、本当に操られているのではないだろうかと錯覚してしまいます。
この活劇シーンは、圧巻です!
それから、雨の中での活劇も必見です。
物語のクライマックスですので、細かいシチュエーションを書くことはできませんが、
降りしきる雨の中、剣を振るうそのシーンは、舞台で観た時も驚きましたが、ゲキ×シネで
観ていると、ひょっとして屋外でロケをしたのではないかと思ってしまうほどの迫力です。
この雨のシーンは劇場でもそうとう驚きましたが、映画館では更に驚きました。
すでに舞台で観ているから知っているはずなのに、ドキッとしたくらいです。
そのほかにも、2幕冒頭のツナ(秋山菜津子さん)の夢に出てくる、ヤスマサ将
軍(横山敏一さん)とライが剣を交えるシーンがかっこいいとか、キンタ(阿部
サダヲさん)が検非違使になって登場した時の殺陣が活き活きとしててかっこい
いとか色々とありますので、皆さんもぜひスクリーンでご覧になってください。
思わずため息が出てしまうこと間違いなしですよ!
●予告編にも屋外と見紛うシーンが出てきますので、まずはこちらをチェックしてください。
『朧の森に棲む鬼』予告編
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悪役の名台詞
http://gxcblog.exblog.jp/8693473/
2008-07-24T18:09:00+09:00
2012-07-03T11:26:21+09:00
2008-07-24T18:09:31+09:00
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作品の魅力-朧の森に棲む鬼
『朧の森に棲む鬼』は、今回のゲキ×シネ ツアー2008の直前まで上映して
おりましたにもかかわらず、大変多くのお客様にご来場いただきまして、
『朧の森に棲む鬼』応援団長としては、非常に嬉しい次第であります!押忍ッ!
コーフンのあまり、いつもと口調が変わってしまい失礼しました。
改めまして、みなさまこんにちは。上映スタッフのタカハシです。
今回のブログのテーマは名台詞ということですので、今までのブログと異なる
選び方をしてみました。過去の名シーンなどは、DVDを観たり戯曲を読んだり
しながらじっくりと選んでいたのですが、今回はノートと鉛筆とコーヒーを用意
して「今から、『朧の森に棲む鬼』の名台詞を思い出して書き連ねる!」と、
心に残っている名台詞を探しました。…探し過ぎました。何も見ないで出てくるという事は、
心に残る名台詞に違いないと思ったのですが、あまりにも数多くの台詞を書き出してしまい、
とても紹介しきれない上に、皆さんにお伝えするにはネタバレしてしまうものまで出てきました。
ネタバレにならない程度に、書き連ねた台詞をいくつかあげてみますと…
あいにく俺は人間でしてね。尻尾なんか生えてない。
<マダレ(古田新太さん)>
>今度、誰かに「尻尾を掴んでやる!」って言われたら、こうやっ
て言い返そう!
この世で“鬼”よりも恐いものがあるのを教えてやろうか。それは俺だよ。このライ様だ。
<ライ(市川染五郎さん)>
>予告編にも使われるほどの名台詞。「“鬼”よりも恐いもの」
という表現が、中島さんの脚本好きな私としては、グッとくる
というか…心底恐ろしくなります。
人間に正義なんかねえ。あるのは欲望の道だけだ。
<ライ>
>ないです。もう、絶対ないです。ライ様の言う通りです!
…と、言いたくなります。
女がいいの。常に現役、常に戦闘態勢。恋愛筋肉パッツンパッツンで、恋の砲丸投げ!
<シキブ(高田聖子さん)>
>私も女として、そうありたいです。
でも、砲丸投げは無理です…(笑)
名台詞というよりも、カッコいい台詞という感じで思い出しているようですね。
ここでちょっと視点を変えて、言われたい名台詞というか、名文句をひとつあげてみます。
日の光、月の雫、虹のかけら、花という花すべてをあわせてもお前の美しさにかないはせぬ。
これは、ヤスマサ将軍(横山一敏さん)が、妻であるツナ(秋山菜津子さん)に書いた
手紙の一節です。
私のまったくの個人的な視点で恐縮ですが、ヤスマサ将軍のような男の人は、
こういう繊細で愛情あふれる文章を書くようなイメージがないのです。
武術・軍術には長けており、部下の信頼も厚い男性で、人前では妻を自慢することはあれど
決して褒め称えるような事はしないようなタイプな気がするのです。
そのヤスマサ将軍が、手紙でツナへの賛辞を書き連ねる…素敵です。
私もこんなこと、言われたいなとしみじみ思いました。
でも、これって、名台詞?
…というわけで、再度考えて、『朧の森に棲む鬼』名台詞の名にふさわしい台詞を決めました!
外道?冗談じゃねえ。これが本道だよ。
<ライ>
これは、本当にライの全てが込められてる台詞で、ここまで言い切ることのできる人は、
ライしかいないのではないでしょうか。
世の中の悪役は、「外道」と言われることが本望だと思うのです。悪役は人の道を外れて、
悪いことをしています。でも、自分が愛する人は大事にしたり、自分の身内を大事にしたりと、
悪役ながら筋が通っているという人物は数多く描かれています。
そんな悪役がちょっと涙を流しながら愛する人の為に悪いことするところがグッときたりしますが…この台詞は、そんな悪役たちがものすごい善人に見えてきます。
悪役にとっての褒め言葉にもなる「この、腐れ外道がぁ!」というのが、
ライにとってはまったく意味がないのです。
だって、自分の欲望のままに「本道」を進んでいるのですから。「外道」と言われる程度の悪人
のことは相手にさえしない。そんな印象を受けました。
悪役が好きで、上記のように「悪役が外道と言われる」映画や舞台を観てきた私は、
この台詞で大変ショックを受けました。そしてこの瞬間、私の好きな悪役ベスト3に確実に入りました。
ちなみに、染五郎さんご自身もお好きなセリフだそうです!
さてさて、けれども「いのうえ歌舞伎」ですから、善の人たちだって良い台詞をたくさん言っています。
が、長くなったのでこの辺で。
あっ!
でもやっぱりもうひとつだけ!!
オオキミ(田山涼成さん)の…ああああ!やはりネタバレになる
ので言えません!ほかの上映スタッフのように、シーンを説明せ
ずに台詞だけ抜き出そうとしたのですが、もろにバレてしまいま
す…。
すでにご覧になってる皆さんへ、ちょっとヒントを出しますと…
二幕のオオキミとシキブのシーンでオオキミのシキブに対する愛
情がよぉくわかる、アノ台詞です。オオキミがシキブに「おまえ
は●●●だから…」という辺りの、アレです!
もう、こんな人に愛されたいって思わずにはいられません。
なんだか、自分の好みの男性についてしか話してない気がしてき
ました…(笑)
皆さんにとっての名台詞を映画館で聞いてくださいね。
●「この世で“鬼”よりも恐いものがあるのを教えてやろうか。それは俺だよ。このライ様だ。」を聞くことのできる『朧の森に棲む鬼』予告編はこちら↓
『朧の森に棲む鬼』予告編
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ベスト・オブ・度肝抜きです!
http://gxcblog.exblog.jp/8566357/
2008-07-07T16:34:00+09:00
2012-07-03T11:26:21+09:00
2008-07-07T16:35:05+09:00
geki-cine
作品の魅力-朧の森に棲む鬼
上映スタッフのタカハシです。
さて、今回はオープニングの紹介です。
劇団☆新感線のオープニングは、ほんとうに秀逸で、時には鳥肌が立ち、
時にはあまりのカッコよさに涙が出そうになります。
映画を観ていても、舞台を観ていても、かっこいい・楽しい・素敵・期待感に満ち溢れた…
というオープニングを観ると、泣いてしまうことがあります。
悲しいからではなく、ゾクゾクするほどの高揚感と感動で涙が出てしまうのです。
『朧の森に棲む鬼』でも、初めて観たときには涙で目がかすんでしまいました…。
その素晴らしさを、少しでも皆さんにお伝えすることができるようにと、
再度オープニングを観直したのですが…危ない危ない。また泣くとこでした。
幕が上がると、舞台上には雨が降っています。ほんとうに降っています。
オープニングや予告編で、雨の中を走る人の足が映っていますが、あれは別の場
所で収録したのではなく、本当に舞台上の雨の中を駆け回るシーンの足元なんです。
そこにボロを身にまとったライ(市川染五郎さん)と、エイアンの兵士たち、
キンタ(阿部サダヲさん)が登場し、ひと悶着あります。
このひと悶着の間に、ライとキンタの性格・過去・そして現在の情勢までもがわかり、
それでいて説明臭くないという、脚本の素晴らしさを堪能できます。
続いて、いよいよオボロたち《森の魔物たち》の登場です。
朧の森を怖がりながらも、眠りについたキンタにライが呆れていると、
轟々と水音が聞こえてきます。そして、劇場内には水のにおいが立ち込めはじめ…
舞台中央に滝が現れます。本当に轟々と水が流れている滝です。
ゲキ×シネならではの、迫力ある映像と大音量での水音で、するはずの
ない水の匂いがしてきそうな、臨場感が味わえること間違いなし!
この滝に関しては、DVDの特典映像で、舞台監督さんが図面を使用しながら
説明をしています。
これが本当に舞台のセット?と驚くほどの図面ですので、DVDも是非ご覧ください!
DVDで予習してからゲキ×シネを観てもよし、復習でも十分楽しめますよ!
『朧の森に棲む鬼』も、ほかの作品と同様に、オープニングから心をグっと鷲掴みにします。
ほかの作品ももちろんそうなのですが、これほどまでに驚くオープニングは
なかなかありません!
毎回、新感線のオープニングには度肝を抜かれるのですが、
個人的には過去の新感線作品のオープニングの中でも、驚き度はトップかもしれません。
いや、もう言い切っちゃいます!
ベスト・オブ・度肝抜きです!
舞台を収録したとは思えない予告編はこちら↓
●→ゲキ×シネ『朧の森に棲む鬼』予告編
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王になるために…
http://gxcblog.exblog.jp/8397442/
2008-06-16T19:43:00+09:00
2012-07-03T11:26:21+09:00
2008-06-16T19:43:57+09:00
geki-cine
作品の魅力-朧の森に棲む鬼
上映スタッフのタカハシです。
スタッフそれぞれ、各作品の名シーンへの思い入れがたっぷりですが、私だって負けませんよ!
と、『朧の森に棲む鬼』の名シーンをノートにリストアップしたのですが…。
どれもこれも、ネタバレになりそう…というシーンばかりです。最終的には「全シーン好き!」というとんでもない結果になってしまいました。けれども、それじゃあダメなんですよ。ちゃんと「これぞ!」という名シーンをお勧めしないと!
と、鼻息を荒くして、前回の記事を読み返し、更にはもう一度DVDを見ておさらいをしていました。そして、「これぞ!」という名シーンを選ぶことができました。今まで普通に観ていたのだけれど、冷静に考えたらこのシーンって凄いし、とっても大事!と、あらためて気が付いた名シーンをご紹介します。
それは、ライ(市川染五郎さん)がオボロたち《森の魔物たち》と出会い、王になることを命と引き換えに契約した直後、取り柄である頭と口先を使って嘘をつき、見事に相手を騙し、王になるための第一歩を踏み出すシーンです。
シュテン(真木よう子さん)率いるオーエ国の人々を言葉巧みに見事に騙して、嘘を真実と信じさせてしまうのです。嘘がばれそうになると、更に巧みな嘘で相手を騙す…こうして説明していると、分かり辛いかと思いますが、本当に見事なんです。初めて舞台で見たときには「その手があったか!!」と思わず声に出してしまいそうでした。
このシーンだけでなく、あらゆるシーンでライの嘘に感心してしまいます。
嘘をつき続けて、騙した相手の信頼を得ていく男。それがライです。
オーエ国の人々を騙すシーンが特に素晴らしいのは、ライの嘘の上手さだけではありません。
物語上ではライとキンタ(阿部サダヲさん)以外は真実を知りません。そして、私たち観客は、ここで嘘がばれたら、どんなにまずいことになるかわかっているので、ハラハラドキドキしながら観ています。
ところが、オーエ国の人々は、疑っては信じ、信じては疑い、そしてまた信じ、とうとうライを信頼するのです。
そりゃあ、長年付き合いがある上に真実を知っているはずのキンタも、思わず信じてしまいます。…そんなキンタがかわいくて仕方ないのですが(笑)。このかわいいキンタを観ることができるという意味でも、名シーンです!
こうして、物語上の人物の緊張感、そして観客の緊張感が重なり、名シーンが生まれるのですね。
実は、他にもお勧めしたい名シーンがあります。1幕の終わりです。でも、初めてご覧になる皆様に驚いていただきたいので、どんなシーンかはナイショです!巧みな嘘と、巧みな演技にご期待ください。
そんな1幕の終わりのシーンもチラッと映っている(どれが該当シーンかは秘密です!)予告編はこちら。
↓
●→ゲキ×シネ『朧の森に棲む鬼』予告編
http://www.oboro-no-mori.jp/trailer/index.html]]>
悪を極める
http://gxcblog.exblog.jp/8133160/
2008-05-19T18:03:00+09:00
2012-07-03T11:26:21+09:00
2008-05-19T17:59:41+09:00
geki-cine
作品の魅力-朧の森に棲む鬼
上映スタッフのタカハシです。
今回、ゲキ×シネ5作品の魅力を語っていくわけですが・・・あっという間に今回が5本目。
満を持しての(?)登場となるのは『朧の森に棲む鬼』です。
まずは予告編をご覧になって、これから語る『朧の森に棲む鬼』のビジュアルイメージを固めてみてはいかがでしょうか。
舞台やゲキ×シネでご覧になった皆さんも、朧の森に足を踏み入れてください。
●→ゲキ×シネ『朧の森に棲む鬼』予告編
http://www.oboro-no-mori.jp/trailer/index.html
簡単に『朧の森に棲む鬼』がどういった作品だったかを紹介いたします。
詳しくはゲキ×シネ『朧の森に棲む鬼』公式サイトを見ていただくと、より細かい
解説をしていますので、今回はザッと簡単に、でも熱く説明させていただきます!
2007年新橋演舞場正月興行として上演。
演劇では珍しい「カウントダウン公演」をしたのが、この作品です。
2006年12月31日、遅めの時間に上演して23:00過ぎには終演し、日付が変わる直前辺り
からカウントダウン・イベントが催されました。
このイベントは、DVDのSP版の特典でご覧いただけます!
作品自体の魅力に加えて、素晴らしい出演者や、舞台装置、そしてカウントダウンイベントと、
様々なことが印象に残る舞台でした。
そしてもちろん語らずにはいられないのが、出演者の皆さんの魅力のすばらしさ!
皆様は、先日上映スタッフせちが魅力をお伝えいたしました『アオドクロ』はご覧いただけましたでしょうか?
その『アオドクロ』で印象的だったのは、市川染五郎さんの天魔王のクールな悪さです。それまで『阿修羅城の瞳』の病葉出門の「女好きだけどカッコいいヒーロー」っぽいイメージが強かった
ので、『アオドクロ』での捨之介は似合うだろうなと思っていましたが、どうしても悪役の染五郎さ
んは想像できませんでした。
ところが、染五郎さん演じる天魔王の冷酷無情な様は、それはそれは・・・シビレました。
おっと、私の担当は『朧の森に棲む鬼』です。天魔王がかっこよかったので、危うく『アオドクロ』
に関して書き続けるところでした。
一観客として私は『アオドクロ』を観て、市川染五郎さんの悪役を見てみたい!と思いました。
もちろん、たくさんの方が同じ思いを持ったようで、観劇後の感想を話しあっていると、すぐにその話で盛り上がりました。
そして、観客だけでなく、誰よりも悪役を演じさせたいと思ったのが、作家:中島かずきさんと
演出家:いのうえひでのりさんです。「市川染五郎に悪役を!」というおふたりの願いが叶い、見事な悪役「ライ」が生まれたのです。
ライという男は、本当に酷い男です。
過去の、いのうえ歌舞伎作品の中でもダントツに悪い男です。
例えば・・・前出の『アオドクロ』の天魔王よりも、
人を捨て駒として扱う『SHIROH』の伊豆の守よりも、
ずっとずっと酷いです。
けれども、それほど酷い男が、舌先三寸、嘘と裏切りを重ねに重ねてのし上がっていく様は、
かえって気持ちがいいくらいです。染五郎さんが、見事な舌先と殺陣と色気と悪賢さをもつライを見事に演じ、多くの女性観客を虜にしました。
そして、そんなライと行動をともにしているキンタを演じるのが阿部サダヲさんです。
このキンタが超かわいいやつなんです!まるで子犬が尻尾を振っているかのように
ライを「アニキ」と慕っています。
強いけれども考えることが苦手なキンタは、ライにとっても大事な大事な・・・。
とにかく、キンタの「永遠の弟分」っぷりは最高です!
忘れちゃいけないのが、悪党の御頭マダレを演じる古田新太さん。
ほんと、いかにも「悪党どもをひきいる親分」といういでたちでライの前に現れます。
悪党達が慕ってくるのも納得できる、非常に頼り甲斐があって、仁義を大事にする、
悪党として、鏡のような男です。
ほかのみなさんに関しても細かくその魅力を語っていきたいのですが、
このまま書き続けると恐ろしい文章量になりそうです…。
というわけで、一気に語ります!
秋山菜津子さん演じるツナは、同性として憧れてしまうほどに強く賢く美しい人です。
真木よう子さん演じるシュテンは、さすがにオーエ国を率いる力の持ち主だと
うなずくほどの強靭な精神の持ち主です。
高田聖子さん演じるシキブは愛に恋に生きる情熱的な女ですが、キュートな
一面もありとても魅力的です。
粟根まことさん演じるウラベと小須田康人さん演じるサダミツの二人のやりとりでは
思わず笑ってしまいます。
そして、田山涼成さん演じるイチノオオキミ。私はこのオオキミが大好きで、
こういう人と結婚したいと思ったことがあるほどです。
そこまで思ってしまうオオキミの魅力とは…いずれ書かせていただきますので、
今回はこの辺で。
『朧の森に棲む鬼』の魅力、まだまだてんこ盛りです!
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