2008年 05月 19日
みなさま、こんにちは。
上映スタッフのタカハシです。 今回、ゲキ×シネ5作品の魅力を語っていくわけですが・・・あっという間に今回が5本目。 満を持しての(?)登場となるのは『朧の森に棲む鬼』です。 まずは予告編をご覧になって、これから語る『朧の森に棲む鬼』のビジュアルイメージを固めてみてはいかがでしょうか。 舞台やゲキ×シネでご覧になった皆さんも、朧の森に足を踏み入れてください。 ●→ゲキ×シネ『朧の森に棲む鬼』予告編 http://www.oboro-no-mori.jp/trailer/index.html 簡単に『朧の森に棲む鬼』がどういった作品だったかを紹介いたします。 詳しくはゲキ×シネ『朧の森に棲む鬼』公式サイトを見ていただくと、より細かい 解説をしていますので、今回はザッと簡単に、でも熱く説明させていただきます! 2007年新橋演舞場正月興行として上演。 演劇では珍しい「カウントダウン公演」をしたのが、この作品です。 2006年12月31日、遅めの時間に上演して23:00過ぎには終演し、日付が変わる直前辺り からカウントダウン・イベントが催されました。 このイベントは、DVDのSP版の特典でご覧いただけます! 作品自体の魅力に加えて、素晴らしい出演者や、舞台装置、そしてカウントダウンイベントと、 様々なことが印象に残る舞台でした。 そしてもちろん語らずにはいられないのが、出演者の皆さんの魅力のすばらしさ! 皆様は、先日上映スタッフせちが魅力をお伝えいたしました『アオドクロ』はご覧いただけましたでしょうか? その『アオドクロ』で印象的だったのは、市川染五郎さんの天魔王のクールな悪さです。それまで『阿修羅城の瞳』の病葉出門の「女好きだけどカッコいいヒーロー」っぽいイメージが強かった ので、『アオドクロ』での捨之介は似合うだろうなと思っていましたが、どうしても悪役の染五郎さ んは想像できませんでした。 ところが、染五郎さん演じる天魔王の冷酷無情な様は、それはそれは・・・シビレました。 おっと、私の担当は『朧の森に棲む鬼』です。天魔王がかっこよかったので、危うく『アオドクロ』 に関して書き続けるところでした。 一観客として私は『アオドクロ』を観て、市川染五郎さんの悪役を見てみたい!と思いました。 もちろん、たくさんの方が同じ思いを持ったようで、観劇後の感想を話しあっていると、すぐにその話で盛り上がりました。 そして、観客だけでなく、誰よりも悪役を演じさせたいと思ったのが、作家:中島かずきさんと 演出家:いのうえひでのりさんです。「市川染五郎に悪役を!」というおふたりの願いが叶い、見事な悪役「ライ」が生まれたのです。 ライという男は、本当に酷い男です。 過去の、いのうえ歌舞伎作品の中でもダントツに悪い男です。 例えば・・・前出の『アオドクロ』の天魔王よりも、 人を捨て駒として扱う『SHIROH』の伊豆の守よりも、 ずっとずっと酷いです。 けれども、それほど酷い男が、舌先三寸、嘘と裏切りを重ねに重ねてのし上がっていく様は、 かえって気持ちがいいくらいです。染五郎さんが、見事な舌先と殺陣と色気と悪賢さをもつライを見事に演じ、多くの女性観客を虜にしました。 そして、そんなライと行動をともにしているキンタを演じるのが阿部サダヲさんです。 このキンタが超かわいいやつなんです!まるで子犬が尻尾を振っているかのように ライを「アニキ」と慕っています。 強いけれども考えることが苦手なキンタは、ライにとっても大事な大事な・・・。 とにかく、キンタの「永遠の弟分」っぷりは最高です! 忘れちゃいけないのが、悪党の御頭マダレを演じる古田新太さん。 ほんと、いかにも「悪党どもをひきいる親分」といういでたちでライの前に現れます。 悪党達が慕ってくるのも納得できる、非常に頼り甲斐があって、仁義を大事にする、 悪党として、鏡のような男です。 ほかのみなさんに関しても細かくその魅力を語っていきたいのですが、 このまま書き続けると恐ろしい文章量になりそうです…。 というわけで、一気に語ります! 秋山菜津子さん演じるツナは、同性として憧れてしまうほどに強く賢く美しい人です。 真木よう子さん演じるシュテンは、さすがにオーエ国を率いる力の持ち主だと うなずくほどの強靭な精神の持ち主です。 高田聖子さん演じるシキブは愛に恋に生きる情熱的な女ですが、キュートな 一面もありとても魅力的です。 粟根まことさん演じるウラベと小須田康人さん演じるサダミツの二人のやりとりでは 思わず笑ってしまいます。 そして、田山涼成さん演じるイチノオオキミ。私はこのオオキミが大好きで、 こういう人と結婚したいと思ったことがあるほどです。 そこまで思ってしまうオオキミの魅力とは…いずれ書かせていただきますので、 今回はこの辺で。 『朧の森に棲む鬼』の魅力、まだまだてんこ盛りです!
by geki-cine
| 2008-05-19 18:03
| 作品の魅力-朧の森に棲む鬼
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Comments(1)
Commented
by
パピー
at 2008-05-23 08:21
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「朧の森~」これは舞台で観ました。新橋演舞場に鬱蒼とした森と豪快な滝が出現した時は、幻想的な光景に引き込まれましたね。普通の舞台と違って花道がすごく有効的に使われてました。
極悪人ライ(市川さん)と、純朴なキンタ(阿部さん)との掛け合いが絶妙で、前半は大笑いしてたけど後半はすごくせつなくて。 去年ゲキシネでも観ましたが、全然見劣りしなかったですよ。衣装もキレイだし、殺陣も迫力ありました!
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