2008年 05月 01日
皆さま、こんにちは。上映スタッフのはらだです。
ということで、これから数回にわたって連載していく予定の 「ゲキ×シネ作品の魅力を徹底的に紹介していくぞ!」企画は、 初の全国上映が決まった『メタルマクベス』からスタートです。 メタルマクベス略してメタマク担当は、ワタクシ、はらだです。 どうぞよろしく! さて、メタマクの魅力。 それは誤解をおそれず一言でいうと、 シェイクスピアなのに、 楽しくて、 かっこよくて、 笑えて、 分かりやすくて、 歌いたくなって、 踊りたくなって、 拳を振り上げたくなって、 演歌を見直して、 夫婦愛に切なくなって、 家族愛にぐっときて、 哀しいのに スッキリ爽快な気持ちになれる のです。 「???」と先に進めなくなった方は、予告編をどうぞ。 これでもシェイクスピアなんですよ! ●→ゲキ×シネ『メタルマクベス』予告編 そんなスゴい作品。 それにはちゃんとワケがあるんです。 原作は、世界に名だたるシェイクスピア。 読んだことはなくても、名前を聞いたことはあるのでは? そのシェイクスピアの作品の中でも有名な「四大悲劇」。 「マクベス」はその中のひとつです。 「なんか堅苦しくてとっつきにくいなー」というイメージの方も多い? ワタシもメタマク観るまでは何となくしか知りませんでした・・・。 でも、メタマクの原作になっている、松岡和子さん翻訳版「マクベス」は とっても分かりやすい!ちくま書房から出ています。 松岡さんのふか~い解説も随所に加えられていて、 ぐっと身近に感じられました。 ちくま書房さんにお願いしてDVDとセット販売させてもらったほど オススメです。「キレイは汚い、汚いはキレイ」とか「明けない夜は長い」 とか、あぁドラマだわー!(不親切でスミマセン。でもぜひ読んでみて!) そんな原作を、もっのすごく大胆にアレンジして「メタルなマクベス」 「メタルだけどちゃんとマクベス」に仕立て上げたのが、そう、 クドカンこと宮藤官九郎さん。 なんと、それまでシェイクスピアは読んだことなかったそうです!! 読んだことはなかったけど「メタルマクベス」という言葉を聞いて、 ビビッと来たそうで。 確かに、内容を知らなくてもなんかワクワクさせる力を持った 不思議な言葉ですよね。 (劇中の●●●ハムレットも好き。気になる方は本編で。。。) その「メタルマクベス」という言葉、実はなんと10年もの間 温められてました。 劇団☆新感線の主宰・いのうえひでのりさん曰く、最初は へヴィメタル風ファッションショーの企画名として考えついたそう。 結局企画自体は形になりませんでしたが、その「メタルマクベス」という 言葉の持つ強烈なインパクトは、ずっと心の中に強く残ったとのことです。 不思議なパワーを持った「メタルマクベス」。 10年の時を超え、クドカンをはじめ最強のキャスト・スタッフを 次々と引き寄せ、遂に結実。 なんと、1980年代とマッドマックス的近未来が交錯する、 全く新しいシェイクスピア劇として、2006年、誕生したのです! マクベスにあたるランダムスター役には内野聖陽さん。 去年の大河ドラマ「風林火山」の主役・山本勘助役は、 記憶に新しい方も多いのでは? そのほか『エリザベート』や『ベガーズ・オペラ』などの ミュージカルでも大活躍されていますが、 この『メタルマクベス』では公演の半年前からシークレットライブを 行なうほど力を入れて臨んでおられました。 メタルバンドのボーカル&リーダーっぷりはかっこよく、 マクベスとしての苦悩・怯え・後悔・破滅なさまは 文句なくはまってます。 ランダムスター夫人役は、舞台・ドラマだけでなく歌手としても活躍の 松 たか子さん。 その歌唱力、鬼気迫る演技、妖艶さ、可憐さ、強さ、儚さ・・・ 彼女の新しい一面に出会えること間違いなしデス! そのほか、言い始めたらキリがないのですが、 すっごいおっきな声と存在感の上條恒彦さん、 くるくる回る身体と表情が観ていて気持ちいい森山未來くん、 熱演とおちゃらけた時のギャップがステキな北村有起哉さん、 脇を固めて安心感すら漂う、橋本じゅんさんや、高田聖子さんや、 粟根まことさんや・・・。 そうそう。こちらを語り忘れちゃいけません! 生バンド! 「メタルなマクベス」の世界を裏から表から支える MMG(METAL MACBETH GROUP)の面々は、 岡崎 司さん、高井 寿さん、前田JIMMY久史さん、岡田 亘さん、 松田信男さん、松崎雄一さん。 それから伝説のお笑いメタル・ヴォーカリスト(公演パンフレットの いのうえひでのりさんの言葉より)である、冠 徹弥さんが 気持ちのいーシャウトを聴かせてくれます。 あぁ、語りきれない。 いっぱい詰め込みすぎて、ちょっと駆け足な感じでスミマセン。 おいおい語ってゆくとして、ひとまず今回はこんなカンジで。 皆さまの「期待してるぞ!」「ココが面白かったよ」なコメントや、 質問などありましたらドシドシお寄せ下さい。 感想・コメントなどはコメント欄へ。 ご質問は、ゲキ×シネ公式サイトのお問い合せページからどうぞ。 では、また!
by geki-cine
| 2008-05-01 13:27
| 作品の魅力-メタルマクベス
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Comments(3)
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ロコ!
at 2008-05-02 23:43
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メタルマクベス、まだ観れていないのでとても楽しみです!
受験生ですが、ゲキ×シネツアーがくる時は1度観た作品も含め 5本すべて行くつもりです。 それくらい、ゲキ×シネってすごい!! ブログ更新、たのしみにしてます♪
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パピー
at 2008-05-09 08:24
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去年、ゲキ×シネでアカドクロと朧~を観ました。アンケートに他作品も 観たい!と書いたので今回のツアーが決まって嬉しいです。一番観たいのがメタルマクベス。はらださんの解説読んで、ますます楽しみです♪
朧~の復習とメタマク予習用に松岡さん訳の「リチャード3世」と「マクベス」も読みました。シェークスピアなんて今まで興味もなかったのに。何百年も語り継がれる戯曲なんてステキですよね。 全国ツアーの準備頑張って下さい!
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新人
at 2008-09-09 13:19
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なんか、3週間前からの話になりますが。ゲキシネの前売り買いに行ったら、映写スタッフ募集してて、面接受けたら、採用されて、映写だから試写もするんですが、「え?!私がメタマの試写を?!」って事になって、DLPだから心より本編楽しんで。早く、友達と見に行きたい!いや、1人きりのシアターで、セリフ聞こえないくらい大爆笑でしたが。でも、この想いを誰かと共有したいんです。と、云うわけで、いいですよ。メタマ。
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