2024年 09月 19日
というわけで、ゲキ×シネの始まりを勝手に振り返ってみた【第二回】! 皆さんこんにちは。ゲキ×シネスタッフの糸永です。 先日「古参スタッフ」と名乗って、なんだかしみじみしてしまったので、古参は取りました。いつだって今日がスタートラインですからね! さて、昨日はゲキ×シネの第一弾『髑髏城の七人~アカドクロ』の上映時の思い出を掘り起こしてみました。 本日は、第二弾『髑髏城の七人~アオドクロ』、そして第三弾『SHIROH』へと続くあれこれを。 ■エン〈ゲキ×シネ〉マ第二弾『髑髏城の七人~アオドクロ』 第一弾の『アカドクロ』はおかげ様で好評を博し、その後、大阪をはじめ、新潟、札幌、広島、北九州での上映が行われました。 ゲキ×シネはひとまず、新しいエンタメとしてのスタートを切ることができました。 そこで満を持して、2005年の3月12日(土)、第二弾となる『髑髏城の七人~アオドクロ』が丸の内東映に登場です。 ちなみにこの段階では、ゲキ×シネの公式サイトはまだありません。 このブログも立ち上がる前で、第二弾となってもプロモーション的にはまだまだ様子を見ながらの展開でした。 そんな中、これだけは決めねば!となったのが企画名。 いつまでも「演劇映像の映画館でのデジタル上映」なんて呪文のような名前で呼ぶわけにはいかないのです。 そうして生まれたのが「ゲキ×シネ」という名前。 そう、この『アオドクロ』が、はじめて「ゲキ×シネ」の名を冠した作品となったのです。 そしてこれ、いつも社内で揉めるのですが、「この企画にちゃんと名前をつけよう!」という言い出しっぺは、私だと思うんですよね。私の記憶によれば。 でもたいてい、あと2人くらい「いや自分が」「いや私が」と(古参共が)言い出してケンアクになるので、蓋をしている話題です。でも私です(笑)。 ちなみに「ゲキ×シネ」という名前はかなり早く候補に出ていたのですが、「激しくシネとか言われそう」と尻込みをしていたところ、当時の新感線プロデューサー・細川展裕の「人は慣れるから大丈夫」の鶴の一言で、確定したのを覚えております。 そんな新しいゲキ×シネという冠が付いた『アオドクロ』ですが、上映の初めではトラブルも。 『アオドクロ』はオープニングがちょっと暗めで、影の中で怪しい人影がうごめくシーンで始まります。 このシーンが映画館上映ではかなり影(黒)が潰れてしまい、ほとんど見えなくなってしまいました。 「これは仕様です」という映写の方の言葉におおいにがっかりしていたのですが、2~3日後には「すいません、プロジェクターの設定ミスでした。直りました」という報告を受ける始末。 見ると、ちゃーんと影の中で動いている人の姿を見ることができたのです。 作り手側もそうですが、上映する映画館側も、デジタルシネマという新しい波に、まだまだ対応できてないことがハッキリとわかる出来事でした。 ■『SHIROH』東京上映は貸館興行で ゲキ×シネ第三弾となった『SHIROH』は2005年8月20日から上映。 ちなみにこの段階でスタッフはまだ「ゲキ×シネ」に慣れておらず、取材を受けたりした時は、ちょっとモジモジしながら説明したりしてました。 ゲキ×シネにとって幸運だったのが、『アカドクロ』『アオドクロ』『SHIROH』の初期3作をかなり短いスパンで上映までこぎつけられたことでしょうか。 それぞれの舞台公演が短い間隔で実施されていたこともありますが、当時の映像&ゲキ×シネチームはほぼ休みナシで収録→編集→上映まで回していた記憶があります。 そんな短いスパンでの動きが、お客様への認知度の拡大ももちろんですが、私達スタッフの中にも「ゲキ×シネ」という企画に対してのイメージを固めていくのに、大切だったように思えます。 さてその2005年の夏。 世の中にはデジタルシネマ作品が次第に増え始めてはいたものの、まだそれに対応した映画館の数は少なく、映画界ではスクリーンの取り合いが発生していました。 『アカドクロ』『アオドクロ』で東京上映を実施した丸の内東映も、デジタルシネマ上映ができる東映さんの旗艦館ということでスケジュールはパツパツ。 いつまでたっても東京の上映の目処が立たず……とそんな時に、渋谷PARCO PART3にあったシネクイントさんから「ちょっとだけスケジュールが空いてる」というお知らせを受けて、慌てて確保させていただき、貸館での興行を実施しました。 私の記憶違いでなければ、ゲキ×シネの歴史の中で通常興行を貸館で実施したのは、この『SHIROH』の東京上映だけだったと思います。 貸館なので、ロビースタッフは自分たちでやらねばなりません。 新感線の本業である舞台公演は9月に『吉原御免状』が決まっており、その準備が進んでいる中でした。 社員総出でタイムスケジュールを組んで、映画館のロビー対応をしたのを覚えています。 この上映期間には台風も来たりして、大変な夏になりました。 この夏の過酷さは、今でも語り草になっています。 東京に続き実施された大阪やその他地方の上映は、通常通りの上映となり、ホッとしたものです。 この時、もし、「全国一斉上映」なんてなってたら完全にパンクしていたでしょう。 こんな出来事もまた、スタッフの経験になって行くのでした。 明日の【第三回】につづく。 祝☆二〇歳 はじまりの地に集まれ! ゲキ×シネ誕生日応援上映 in丸の内TOEI! みんなで一緒にゲキ×シネ二十歳のお祝いを! 今週末9月21日(土)には、ゲキ×シネ発祥の地となる丸の内TOEIにて、みなさんに選んで頂いた『薔薇とサムライ2-海賊女王の帰還-』の応援上映を実施! プレゼント企画なども実施するので、一緒にお祝いしてあげても良いよ?という方、ぜひお越しください!私も頑張って前説します! チケットは丸の内TOEIのサイトで販売中です! 詳細はこちら↓ ★おまけ★ ゲキ×シネ『SHIROH』でもう一つ。 上映直前、ゲキ×シネプロデューサーが何を思ったのか「聖地巡礼」と称して、島原・天草(『SHIROH』の物語の舞台ですね)へと旅立ちました。 そこで色々と刺激的な経験をしてきたとのことなので、ぜひゲキ×シネ『SHIROH』の公式サイトにレポートを載せよう!とお願いしていたのに、結局、実現しなかったのでした。 忘れてないぞワタシは。
by geki-cine
| 2024-09-19 11:00
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