2013年 02月 27日
皆さま、こんにちは。
上映スタッフの山谷です。 去る2/19(火)、東京・新宿バルト9でMCに伊藤さとり氏を迎え、 劇団☆新感線の座付作家・中島かずき&歴ドル・美甘子氏による トークショーが開催されました! 本日はその様子をレポートいたします! 中島: 今日は雪の中ご来場いただきましてありがとうございます。 短い間ですが、よろしくお願いします。 美甘子: こんなにたくさんの人に来ていただいてビックリしています。 歴史が大好き、歴ドル美甘子です。歴っしゅ!今日はよろしくお願いします。 MC: 美甘子さん、先日の中島さん&襟川クロさんのトークショーにも、 観客としていらしていたそうですね? 美甘子: そうなんです。実は忍んできておりました。中島さんがどんな方なのかと偵察に(笑)。 MC: 中島さんの印象はいかがでしたか? 美甘子: 思ったよりよくお喋りになる方だなと(笑) MC: 作品はどうでした? 美甘子: 歴女が観てもとても楽しめる要素がふんだんにある作品だなと思いました。 そして、一つ気になったことがあったのですが、作中に登場した「熊木衆」という集団は 中島さんのオリジナルですか? 中島: オリジナルですが、白井喬二の「富士に立つ影」という時代小説に出てくる、 築城術に長けた登場人物・熊木伯典から取っています。 美甘子: なるほど、そうだったんですね。 こういうフィクションとノンフィクションが混ざっているのが楽しかったです。 MC: 今回はトークショー向けにお客さまより頂いた質問をご紹介したいと思います。 新感線で舞台化したら面白そう!と思われる映画は?(神奈川県・てーるさん) 中島: 今は原作ものに興味はなくて、自分で作りたいと思っています。 よく「山田風太郎の魔界転生をやって欲しい」など言われるのですが(笑)。 例えば「蛮幽鬼」でモンテクリスト伯を再解釈したらどうなるかということはやりますが、 具体的にあの映画を舞台化したい!ということは今はないと思います。 MC: かずきさんは「隠し砦の三悪人」で脚色をされましたが、映画をやりたいという気持ちはありますか? 中島: (新感線で)自分たちがやりたいことを映画で再現しようとすると、「ロードオブザリング」くらいのイメージになってしまうので(笑)、日本映画だとなかなか難しいと思います。それだったら、舞台ならそのイマジネーションをお客さんにゆだねられるので、その方が自分たちには向いているのかなと思っています。 でも、もちろんお話しがあればやりますよ! MC: 美甘子さんはこの歴史上の人物を新感線で取り入れて欲しい!などはありますか? 美甘子: 私は瀬戸内の大三島という島で生まれたんですけど、そこで本当に活躍した村上水軍とか、闘うお姫様の鶴姫とか、そういったものを舞台で観てみたいなと思います。 中島: キャラクターとして面白いですね!海につながる男達だと広がりがあるしね。陸に住む人とはちょっと違う思考があるので。現代人がイメージするよりも当時はるかに水路は整備されていたし、日本海側の島と薩摩の島がつながっていたり、海から見ると日本の見方が違うんですよね。 美甘子: ぜひ一度大三島に遊びに来て下さい! 二幕前半の天魔王と蘭兵衛の対決(口説き)のシーンについて。 1月30日のトークショーで、(演出の)いのうえさんが 「ワカドクロでは、天魔王は元影武者で信長と同じ顔をしているという設定が無くなったので、口説きのシーンで蘭兵衛が天魔王に惹かれてしまう理由が弱くなり、難しいなと思っていたが、 台本を持ってきた中島さんは、『今度は闘いながら口説くんだよ。すごいだろ。』と目をキラキラさせていた。」という内容のお話をして下さいました。 中島さんがこのシーンを書いた時の気持ちや手応えと、実際の舞台での出来上がりを観た時の感想を教えて下さい。(東京都・小桃さん) 中島: 書くときにはうっひゃーと言いながら書いて、舞台を観たらうひょひょひょひょーとなりました(笑) 口説きのシーンの作り直しはまず自分が面白いと思えて、その期待に応えてくれるだろうと思ってあの二人(森山未來&早乙女太一)にお願いしたんだけど、それを遙かに上回る迫力であのシーンを作ってくれたので感動しました。 お二人に質問!信長、秀吉、家康で、ご自身はどのタイプだと思います?理由も聞きたいです!(神奈川県・みなさん) 中島: どのタイプでもないですよ(笑)でも好きなのは家康ですね。300年対外戦争を仕掛けていない政府を作ったという1点だけでも評価したいですね。 美甘子: 三英傑それぞれスゴイと思いますけど、もしタイムスリップできるなら秀吉が開いた北野大茶会に参加したいです!あと秀吉の側室になっていたらちょっと楽しく過ごせたかなと思います。正室はしんどいけど。 中島さんが「時代劇」にハマったのは、何がきっかけ?また美甘子さんが「歴史」にハマった理由は?(東京都・こけももさん) 中島: 「必殺シリーズ」が好きだったので、あれが大きかったですね。 子供の時からとびっきり時代劇が好きだったわけではないけど、二十歳くらいで「山田風太郎さんの作品」に出逢い、30歳くらいで「隆慶一郎さんの作品」に出逢い、こんなに面白い物語があったんだと衝撃を受けました。 美甘子: 生まれたところが歴史に縁があるところだったのと、義経や頼朝の鎧がある宝物館とかに遠足で連れて行かれて、その頃からいいなーと思っていて、小学校では郷土クラブに入り・・・というのがキッカケですね。 いのうえさんのトークショーで、「ベストふんちら」は阿修羅城の染五郎さんとおっしゃってましたが、かずきさんの「ベストふんちら」はどなたですか?(東京都・OSさん) 中島: どうでもいいです(笑)。けどまあ、染五郎さんのふんちらがいいのは分かる。 あとは「蜉蝣峠」の堤真一さんもよかったですね。 <最後に一言ずつ> 美甘子: 緊張してしまいましたが、新感線の歴史を聞けて、髑髏城の七人の疑問にも答えていただけて。初見の方は楽しみにしてください。ふんちらもあります(笑) 中島: 舞台として一度終わったものがこういう形でもう一度観ていただけるのは有り難いと思います。また舞台とは別物でこれはこれで一つの映像作品として楽しんでいただけると思いますので、長いですが、最後までごゆっくりお楽しみ下さい。 実は、ゲキ×シネで唯一観たことがある作品が『蜉蝣峠』ということで、中島かずき作ではないことに恐縮していた美甘子さん。ですが、歴史に興味があるもの同士、色々な視点から語っていただき、MCの伊藤さとりさんの巧みな司会進行も相まって大変盛り上がったトークショーとなりました! ご来場いただいたお客さま、そして中島さん、美甘子さん、伊藤さとりさん、 楽しい時間をありがとうございました 『髑髏城の七人』大ヒットを記念して行われました連続トークショー。 大変好評のうちに、無事終了となりました! 今週末からは、青森&山形&栃木の新規上映館で公開となりますし、 まだまだ上映は続きますよ! 未見の方は、大スクリーンでの鑑賞をお見逃しなく ◎ゲキ×シネ『髑髏城の七人』公式サイト
by geki-cine
| 2013-02-27 13:32
| レポート
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