2008年 08月 20日
皆さま、こんにちは。上映スタッフのはらだです。 さてさて、各作品の見どころを解説し続けて6回目。 今回は「この人に注目ー!」でいこうと思います。 『メタルマクベス』は1980年代と近未来の世界が交錯する 二重構造になっていて、ほとんどの人が1人2役をこなします。 特に1980年代のバンド「メタルマクベス」に関わる人たちは、 近未来のマクベス的物語で重要な役割を担っているのです。 つまり、主人公演じる内野聖陽さんは、 80年代のバンドではボーカル&リーダーで、 ちょっとイタ~いカンジのメタル野郎なんですが、 近未来の世界では、鋼鉄の将軍と勇名を馳せ、 王に次ぐNo.2の実力者。 キャラクターに違いはあれど、いずれの世界でも野心をいだき、 最後には悲劇的な末路をたどる・・・というワケで、 それぞれのキャラのシンクロぶりやあるいはギャップが、 物語的にも芸達者ぶり的にも「ほっほーう」なのです。 ・・・だいじょぶですかー。 ついてきてますかー? で、ちょっと遠回りしましたが、 今回の「この人に注目ー!」は、 ずばり、 松 たか子さん です!! 松 たか子さん。 80年代の世界では、 マクベス内野(内野聖陽さん)がボーカル&リーダーをつとめる バンド「メタルマクベス」のマネージャー・ローズ役。 近未来の世界では、マクベス夫人にあたる、 ランダムスター(内野聖陽さん)の妻の役。 このマネージャーのローズが不思議な役回りで、 近未来の世界でランダムスターに予言を与える3人の魔女、 そのうちの1人・林さん(右近健一さん)がローズらしいと ほのめかされる部分があるのですが、 でも、80年代と近未来で混乱し区別が付かなくなってしまうのは、 松さん演じるローズとランダムスター夫人。 このへんのミステリアスさに加え、 二役のシンクロぶり、混乱ぶりが激しいのと、 物語序盤の勝ち気でぐいぐい引っ張っていく女性像から、 後半の壊れていくその変化がとても大きく、 そういうワケで、ぜひ注目していただきたいのです! まず最初の見どころは、 3人の魔女の1人・林さんとして登場するシーン。 右近健一さんが演じる林さんですが、 ちょっとだけ松さんが演じる部分もあるのです。 そのシーンのコメディエンヌぶり、必見! ご本人も「憧れの新感線初登場シーンがこの衣裳とは…」と おっしゃっていたそうです。 続いては、ランダムスター夫人として登場するシーン。 愛する夫とのバカップルぶりがとってもキュート! その夫に王座奪還をたきつける姿はとっても妖艶。 こんなギャップ見せられたらそりゃどんな男子も逆らえないですよ。 そして後半。 壊れていく松さんは、目をそらしたくなるほど痛々しい。 焦点の合わない目、すっと流れる涙、一分の隙もない渾身の演技を ゲキ×シネならではのカメラワークでばっちりお見せします。 そしてそして、ぜったい見逃してほしくない最後のシーン! 詳しくは書けませんが、城に敵が攻め入ってくる中、 自分が陥れたレスポールJr.(森山未來くん)に遭遇したその時! その時の松さんの演技はほんとスゴイです。 いや、ほんとに。 今でも目の前にありありと浮かびます。 度肝抜かれました。 いやいや、ほんとに。 ということで、この『メタルマクベス』では、 テレビや映画とはまた違った、 妖艶で儚く、パワフルでエネルギーに充ちた 松 たか子さんに注目です!
by geki-cine
| 2008-08-20 14:42
| 作品の魅力-メタルマクベス
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Comments(1)
Commented
by
マイン
at 2008-08-21 09:57
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福岡在住です。
ずっと!ずっと!待ってる「メタルマクベス」デス☆福岡でも上映がきまり嬉しいです!!! 松サン♪サイコーですよねー(^.^)b 早く観たいなあ☆彡
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