2008年 07月 10日
みなさま、こんにちは。上映スタッフのはらだです。 ゲキ×シネ、楽しんでいただけていますか? これから上映がはじまるみなさま、ワクワクしてますか?! ということで、ゲキ×シネ5作品について、それぞれ担当が 見どころを語っていくこのコーナー(そろそろ名前がほしいわぁ)も 4巡目になりました。 続きましての今回は、ずばり「名ぜりふ」をご紹介します! ぞくぞくっと鳥肌がたっちゃうモノ ぐっと胸にくるモノ 涙が出ちゃうモノ おー、かっこいー!とスカッとしちゃうモノ どうしても忘れられないモノ などなど、いろんな名ぜりふがありますが、 それぞれ担当の心に残ったものをご紹介いたします。 ということで、まずは『メタルマクベス』からですが、 うーん、名ぜりふ・・・。 いっぱいありすぎたり、ネタバレになりそうだったりで 悩ましいのですが、 うーん、うーん、うーん・・・ 基本、シェイクスピアのマクベスと同じ話なので、 後半のストーリーをお話しちゃいますね。 物語も終盤にさしかかり、 やがては自分の頭上から王冠が滑り落ちていくという 魔女の予言に怯え、 地位にしがみつくあまり疑心暗鬼になり、 横暴な振る舞いから、部下からの信頼をどんどん失っていく 暴君ランダムスター(内野聖陽さん)。 一緒に闘った盟友エクスプローラー(橋本じゅんさん)にまで 矛先を向け、王国は崩壊をはじめていきます。 自身の罪に怯え、罪悪感に苛まれ、精神を病み、 妻(松たか子さん)をも失い、 全てが終わりに向かっていくシーンでのこと。 絶望にうちひしがれたランダムスターが歌う一節です。 愛する妻も、友達も去った 残ったものは虚しさだけ 錆びた城と虚しさだけ ~私の失意(作詞:宮藤官九郎) ワタシは、マクベス(=ランダムスター)の最後は 罪悪感と恐怖心から壊れていくのかと思っていたのですが、 そーか、むなしかったのか、と。 そのことに初めて気づいたとき、ちょっと泣きそうになりました。 欲に駆られた成り上がった人間の自業自得のお話かと思いきや、 ただの小さな人間の小さなお話。 はじめてシェイクスピアで共感できた気がしました。 とーっても気持ちがよくて楽しい作品なんですが、 それだけじゃないってことがよく分かる、 心に残る“名ぜりふ”だと思います。 景気のよいメタルサウンドにシャウト、 宮藤官九郎×劇団☆新感線流の笑いのうらに隠された 人間達の心のひだにも注目していただけたら、 またもう1回楽しんでいただけると思います!
by geki-cine
| 2008-07-10 20:06
| 作品の魅力-メタルマクベス
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