2010年 09月 14日
皆さま、こんにちは。
上映スタッフの山谷です。 関口に続きまして、魅力紹介第2回は・・・ 「ストーリー」について。 遠い昔。 ようやくひとつの政権で統治され始めた島国・鳳来(ほうらい)の国にまつわる物語。 無実の罪で監獄島に幽閉された《伊達土門(だてのどもん)》<上川隆也>。 10年の歳月が流れてもなお、濡れ衣を着せた者たちへの復讐を生きる糧にしている。 監獄島の奥深くに捕らえられていた《サジと名乗る男》<堺雅人>の力を得て脱獄、 復讐への道を着実に歩む土門の前に立ちはだかったのは、 かつて将来を誓った女、《美古都(みこと)》<稲森いずみ>だった――。 本作『蛮幽鬼』は、アレクサンドル・デュマ作の『モンテクリスト伯』(巖窟王) がモチーフになっている復讐劇。 終わることのない復讐をめぐる人間ドラマを中島かずきさんが壮大に描いた 本作は、観る者を幽玄の彼方へ連れ込みます。 今までの新感線作品の主人公は「ぶれないヒーロー」が多かったですが、 今回の主人公・土門は「ぶれるし揺れる」。 でもそれがより人間っぽく、人間の愚かしさ、愛おしさみたいなものが 伝わる作品になっていると思います。 簡単に復讐劇と言ってしまうともどかしさを感じるくらい、 人間ドラマとして観ている者の心を揺さぶる作品になっています。 また、改めて舞台の“嘘”のオモシロさを痛感する作品だと思います。 舞台ってそのものが大きな“嘘”の世界ですが、 その舞台上で、生身の人間による芝居が3時間ノンストップで繰り広げられと、 その“嘘”の世界に紛れもない“リアル”が生まれるのです。 映画やドラマと違い、登場人物の感情が途切れない。 3時間その世界に生き続ける役者の熱・思い・力を感じます。 ゲキ×シネでも、舞台上で作られた芝居をそのまま映像化し、 可能な限りその“リアル”さを映画館で体験してもらえるよう、気を配っています。 その甲斐あってか、演出のいのうえさんも 「下手したらそこらへんの時代劇映画より面白いと思う」と自負するほどの出来映え。 ぜひ『蛮幽鬼』の世界にどっぷり漬かりに映画館にお越し下さい!! ちなみに・・・ 【伊達土門(だてのどもん)】という役名は、原作の役名【エドモンダンテス】 をもじっているのですね(笑) こんなネーミングの付け方からして、面白いと思いませんか(笑)?
by geki-cine
| 2010-09-14 13:02
| 作品の魅力-蛮幽鬼
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